安倍奥  
山伏ー大谷嶺ー八紘嶺
     平成21年12月23日ー24日

コースタイム
1日目 静岡駅7;02=新田バス停8;45〜西日影沢登山口9;40〜11;20蓬峠11;30〜12;50山伏13;15〜13;40山伏小屋(泊)
2日目 小屋7;40〜8;05山伏8;45〜10;05新窪乗越10;15〜11;00大谷嶺11;30〜13;15八紘嶺13;25〜15;10梅ヶ島温泉入口バス停15;41=静岡駅


大谷嶺蓬沢への道を分ける
去年の正月、山伏に行ったとき避難小屋があるのを知り、一回使ってみたいと思っていた。今回この小屋に泊まり周回コースを計画した。静岡駅で梅ヶ島温泉行きの1番バスに乗るためには前夜、静岡に泊まらないと間に合わないと思っていた。が、新横浜発6時の新幹線に乗ると良いことが分かる。かなりタイトな乗り換えだが前夜宿泊するより安上がりなので実行して見たところ意外とスムースに乗り換えられた。静岡には6時41分着で20分の待ちで7;02の梅ヶ島温泉行きに乗る。当初は八紘嶺〜大谷嶺で山伏小屋に泊まる予定でしたがこれだと2日目が下山だけでもったいない気がして一日目に山伏に登り、山頂でゆっくりして小屋に下って泊まることにした。静岡駅で乗ったのは二人だけ二人とも新田バス停で下りた。黄金の湯まで歩き近くを散歩して温泉に入って帰るとのこと、挨拶をして別れた。バス停で左に折れて茶畑の道を進む。西日影沢に沿うように車道を歩くと大谷嶺を望むようになると大谷崩への道を見送り日影沢の登山口に着く。ここまでバス停から1時間弱だが車道歩きは退屈だ。

雰囲気のある山伏小屋
火の用心の横断幕を見て登山道に入る。ツララの壁を眺めたりしながら沢を渡り返すと大岩に着く。道は沢から離れて急登となって蓬峠に着くと、蓬沢からの登った2名が休憩中でした。大谷崩への道を進み、蓬沢沿いの道に入ることが出来ると教えてもらった。峠のベンチで一休みして歩き出す。日影に見られた雪も牛首峠への分岐まで来ると30cmほどの積雪になった。笹原の山頂には誰もいません。富士山は見えてますが南アルプスは雲に隠れている。明日の下見で先に進んで見るとしっかりしたトレースもあるので安心して引き返して小屋に向かった。思いのほか下り、小屋に着く。15人は泊まれるしっかりした小屋ですが、雨戸がしまっていて中が真っ暗です。この雨戸はぶら下がり式で下のほうを押して棒で抑えるのです。2箇所の戸に箒を挟んで見たがやっぱり暗かった。トイレ小屋は外にあるが傾いていて使いにくい。たった一人で寒いので小屋内にテントを張って就寝した。夜半から風が強くなり周りの雨戸がガタンガタンとうるさく良く眠れなかった。

山伏山頂
1日目の富士山
2日目、小屋の中の寒暖計はマイナス6度だった。7時40分に小屋を出たため日の出を見ることが出来なかった。山伏の山頂は風もなく穏やかで富士山はもちろん昨日は雲に隠れていた笊ヶ岳や南アも見えた。40分ほど展望を楽しんで先に進んだ。テン場に良さそうな笹薮の平地を過ぎ、、雪は30センチほどで気持ちよい樹林帯が続く。左に北岳の鋭先が見えてきて一気に下ると新窪乗越に着いた。小さなベンチで休憩をする。扇ノ要、新田への道が崩壊地の中に伸びその先には砂防ダムが更に谷間に林道が伸びている。安倍川左岸の山稜のピークがいくつも連なる。その先は駿河湾かと思いながら眺めた。大谷嶺には切れ落ちた崩壊地の淵を登るので足元に注意しながら登る。偽ピークに何回かだまされようやく大谷嶺山頂に到着した。山頂標識は2000M行田山の山名が消されていた。南アルプスの絶好の展望台だ。山伏の比ではない。富士山が藪越しで残念す。ここでも、30分の展望タイムを費やしてしまった。

大谷嶺山頂
荒沢岳、赤石岳を背に

あまり展望のない八紘嶺
新窪乗越に戻り、扇ノ要に下山している人が多いのだろう。この先急にトレースが薄くなった。小さなアップダウンを繰り返す。今度歩きたいと思っている、七面山〜八紘嶺の尾根を樹間から眺めながらようやく八紘嶺に着いた。ここは藪で展望はない。七面山へのトレースはなかったが坪足で充分歩けるのを確認してから下山した。ちょうど2年前に下ったときは下りだけと記憶していたがワンピーク登りがありテント装備のザックと疲れでこの登りが辛かった。富士見台で最後の富士山を拝み、後はひたすら下り、安倍峠への分岐を過ぎ、林道の駐車場に出る。間伐展示林の美林を通過して登山口に到着です。まだ発車まで小一時間あるのにバスが停車していた。梅薫楼でお風呂に入れてもらおうとしたら京は清掃日でお休みと言われた。仕方なく湯元屋まで下って見たがこちらもお休みだった。温泉入口バス停で着替えをして熱いコーヒーを飲みながらバスを待った。15時41分のバスに乗って新静岡に向かった。今年最後の泊まりは山行静かで天候に恵まれた